こんばんは。
桜も散り、春の息吹で緑も茂って参りました。
それに伴い、最近は草取り時の日焼け、草負け、虫刺されの患者さんが増えて参りました。
これからの時期特に注意が必要となるのは紫外線です。紫外線は、皮膚科的には「百害あって一利あり」といったところでしょうか?
紫外線による「百害」…紫外線は生物の敵です。大切な体の設計図であるDNAをズタズタにします…しかも長い年月をかけてジワジワと…最終的にはシミ・シワ・イボ・皮膚癌などなど…トラブルを引き起こします!!!
この有名な写真…決してジャンケンブルドックで連敗し、執拗に左ホッペを引っ張り回されていたヒトではありません…
68歳のアメリカ人男性。左ハンドルのトラック運転手で28年間働き、長時間左側窓から紫外線に晒されダメージを受けた結果です…恐るべし紫外線…
逆に、紫外線による「一利」とはビタミンDの合成ですが、これも通常の食事をしていれば、一日の必要量の合成には両手の甲程度の面積を15分ほど日光に当てるか、日陰で30分過ごす程度で充分とされ、それ以上当てても合成量は増えないとされているようです。ビタミンD不足を恐れて積極的に紫外線を浴びる必要はありません。食事で摂取するように心がけましょう!
ちなみに、私は魚釣りが好きなのですが、皮膚科医として患者さんに日焼けしないよう指導する身として、対策を怠れません…時々は油断はしますが…
銀行強盗ではありません…
基本このスタイルです…もちろん露出部には日焼け止め2~3重塗りです。
皆さんもこれからの季節ベストを尽くして紫外線対策を頑張ってくださいね!