院長ブログへようこそ!
最近急激に湿度が低下して参りました。
乾燥肌トラブルが激増しております。
皆さん、お風呂の時は洗浄剤で一生懸命洗うと逆に皮脂や保湿因子が流出して余計皮膚トラブルが悪化するのでご注意を!
さて、昨日仕事帰り若干不吉なシーンに出くわしました…
おっそろしい数のカラスの大群が空を埋め尽くしていたのです…
何も起こらなければよいのですが…
そして本日も、医院に掃除に向かいました…
その帰り医院の駐車場にて…
威風堂々とした佇まい、発射界隈の汽笛と排気の轟音…
診察中は説明を遮られ若干イラっとしている私がいますが、いざ休日に客観的に見ると心がときめきます…
しかし、立体歩道橋で見物してる方…
燻されてますよ…あえてですかね?
その後、自宅に戻り…
あら?キーホルダーがない?…もしや…
まぁいいか…ユニクロにでも寄って冬に備え長袖Tシャツでも買ってから戻るか…
ユニクロいったらお目当てのソフトハイネック長袖Tシャツブラックがない(他の色あるのに)…
くよくよしながら医院に戻ると、通用口の扉の鍵穴に我が鍵たちがぶっ刺ささりタレさがったままの状態…
…無事回収…
帰ってから、妻が携帯を紛失していたため一緒にイライラしながら捜索…
思い当たる場所をいろいろ探し回るも見つからず…
諦めかけたその時…妻が「あった~~~~っ!!!」と絶叫…
妻の机の引き出しでした…
…
ん?…小さな不幸のオンパレード…
…カラスのお告げだったのでしょうか???
さてさて…
以前アトピー性皮膚炎の新薬「コレクチム®軟膏」を紹介しました。
今回、なんと、またまた塗り薬で新薬が承認されました!
有効成分は「ジファミラスト」…ジャンルとしてはホスホジエステラーゼ(PDE)4阻害薬で本邦発の塗り薬です!
PDE4阻害薬の飲み薬は、既に「オテズラ®」という飲み薬を乾癬の患者さんに使用しているので、使用経験のない真新しい成分の薬というわけではありません。
薬の名前は「モイゼルト®」!
成人用は1%、小児用は0.3%、1日2回塗りとなります。
キャッチコピーは「希望をやさしくひろげたい」。
主な副作用は、0.5%以上に色素沈着障害、毛包炎、そう痒症が報告される程度です。
主成分のホスホジエステラーゼ(以下PDEと略します)4の活性を阻害します。
PDE4は多くの免疫細胞に存在し、cAMPを特異的に分解する働きを持ちます。
PDE4が阻害されることによりcAMPの分解が抑えられ、炎症細胞の細胞内のcAMPの濃度が高まることにより、種々のサイトカインやケモカインの産生が抑えられ、結果として皮膚の炎症も抑えられるようです。
ステロイドでない塗り薬は、先行してプロトピック®軟膏→コレクチム®軟膏と出ましたが、いずれも1日使用量に上限設定があり多少刺激性もありました…
モイゼルトも塗布量として皮疹の面積0.1m2あたり1gを目安…つまり1,000cm2…約31.5cm×31.5cm、大体B4サイズ用紙くらいでしょうか?しかし、これは目安で特に上限設定ではありませんので使用量については自由度が高そうですね。
もちろん効果の出にくい患者さんに漫然使用はいけませんし、2歳未満の乳幼児、妊娠希望者や妊婦・授乳婦さんへは使用制限があります。
が、今回のモイゼルト®軟膏はその安全性から1日使用量上限設定はなく、刺激性も極めて低いとのこと!
ステロイドにはステロイドなりの強力な作用によるキレの良さがありますが、副作用が気になる方にはこのような安全性の高い新薬の登場は心強いと想います!
この「モイゼルト®」発売日はまだわかりませんが、発売されたらホームページでお知らせしますね!
それでは失礼します。